2005/10/06
好きなようにやるって、そんなにいいこと?

最近、気が付いた。
私は「好きなようにやる」のが苦手なのだ。
レールは事前に敷かれてたほうがいい。それに従って「課題をこなす」ほうがいい。マニュアル化とまでは言わないけれど、できればルールはきっちり決まっているほうがいい。

予備校に通っていたときは、とにかく「大学合格に向けて勉強する」という行動だけをしていればよかった。偏差値を上げる努力をすればよかった。自分の課題をやっつけ続ける毎日。とても充実していた。
親に経済的な負担をさせている以上、自由に遊ぶこともままならない日々は、とても快適な「牢獄」だった。

大学をやめたいと思ったのは、入学してすぐだった。
何をしていいのか分からなくなった。自由すぎて何もできなかった。時間だけがどんどん過ぎていった。人生の無駄だと思った。
親不孝と知りつつ、本気で退学届を出そうとしていた。

そんな私に「大学に行ってから目的を見つけてもいいんだよ」と教えてくれたのは、大学生としては先輩のネット仲間たちだった。私は「これから大学で過ごす目的を見つける」ことを「目的」にして大学時代を過ごした。
大切な友人はできたけれど、大学で過ごしたことそのものは、結局あまり記憶には残っていない。多分、最後まで「目的」を見つけられなかったのだと思う。

「自由に、好きなようにできる」ということは良いことのように見えるけれど、みんながそれを望んでいるんだろうか。自分に自信があるとか、やりたいことがはっきりしているならばそれもいいのだろうけれど、そんな人って何人もいるものなんだろうか。

少なくても私は、そういう人じゃない。

Mayunezu Space Ver7