家の目の前に、ちょっとした木々が生えている。
なぜか、そのうちの一本だけ花が満開で、木の下にはたくさんの花びらが落ちていた。
よく見かける花なのに、その色にはっとして、思わず写真を撮ってしまった。
きっと、この木がここになかったら、私は見向きもしなかっただろう。花をつけない木々の中で、一本だけ咲いていたからこそ、この花のピンク色が目に飛び込んできたんだと思う。花がたくさん咲いている場所で見たらそれはそれでキレイだけど、一本一本の色は映えない。
これって、何にでも言えることだよな、と気づく。
デザインはもちろんだけど、プレゼンだったり、恋愛だったり、仲間や友達作りだったり、お店での商品の並び方だったり、テレビタレントだったり。「自分がどこにいるのか」「自分の色は何色なのか」を考えて行動すると、きっと同じ行動でもかなり結果が違ってくるに違いない。他人の色にまぎれるのも、まったく違う色を放って目立つのも、自分の色を知っていないとできないことなのだ。
私は、自分の色を知っているだろうか?
落ちる花びらを見ながら、そんなことを考えた。